記事公開日
最終更新日
既存システムへ分析結果を自動転送! R Cubeによるシステム連携自動化の実現

日比製煉株式会社
事業内容 | 日比製煉株式会社では、日比製煉グループで生産している銅製錬事業の管理間接部門(設備技術、環境安全、総務 他)の機能を担っており、日比製煉グループの銅製錬事業を支えている。 |
---|---|
導入部署 | 製造している銅製品の品質管理、および工場排水や作業環境、大気などの環境分析を行っている分析部門 |
ご担当者様 | 分析試料課 岡田章裕様 |
2022年2月15日掲載
課題
- 試料受付から測定、報告に至るまでのトレーサビリティを確保する必要があった
- 報告システムの導入が進んでいたため、ピンポイントで“分析装置からの分析結果の転送”を行う必要があった
効果
- R Cube+と報告システムを組み合わせることでトレーサビリティの確保が可能となり、監査時の説明がしやすくなった
- 分析装置からの分析結果取り込みと、報告システムへの分析結果の転送が可能となった
- 分析結果の自動転送を行うことで、手入力にかかる手間や時間、ミスを削減することができた
製品分析や環境分析の結果に関してトレーサビリティを確保するため、試料受付から測定、報告に至るまでの元となる情報及びデータ類を管理する報告システムの導入を進めていました。その過程で、分析装置から報告システムへのデータ転送も必要ということになり、自動で迅速、正確に分析結果の取り込みと転送を行うことができるシステムを探していました。
R Cube+は様々なメーカー、機種の分析装置から分析結果を自動で取り込み、データベースに集約するシステムです。自動でシステム連携用のCSVファイルを出力することができるため、分析装置と既存システムを中継する役割を担うことができます。
分析結果を取り込むシステムは他にもありましたが、分析結果を取り込むことができる分析装置に制限があるなど、弊社の要求を満たすものがありませんでした。R Cube+の場合、キーとなる情報を埋め込んだ上で分析装置からの分析結果をCSVやテキスト形式などで出力できれば、分析装置やメーカーに縛られることなく報告システムへ分析結果を送ることができるため、R Cube+を採用することになりました。
ICP、ICP-MS、ガス分析装置、天びんなどの様々なメーカー、機種から分析結果を報告システムに応じた様式に変換し、これらを設定した一定の間隔で自動取り込みと転送ができるようになりました。
分析結果をCSVやテキスト形式のファイルに出力するという手順は必要にはなりましたが、R Cube+の導入により転記・入力のミスがなくなっただけでなく、業務効率化とともにデータ改ざん防止やトレーサビリティ確保を実現することができました。
報告システムで管理している分析依頼が追加となるため、それに合わせて複数台分析装置を増設する予定です。今後、これらの装置にもR Cube+を展開していきたいと考えています。
試験結果自動取り込みユニット
R Cube+とは
